こどもコースの学生が履修する授業の一部をご紹介します。
[カリキュラム・ツリー]
こどもコースでは、「アクティブラーニング」型の授業を多く実施して、実践力の養成に力を入れています。
「赤ずきんちゃん」
「ハッピー・ウェディング」
この授業では、幼児の発達の特性をふまえながら幼児を取り巻く環境と幼児の活動について検討します。「幼児が主体的に環境を取り入れて遊ぶ活動にはどのようなものがあるか」を考え、体験的に学んだり幼児が環境とかかわる力を育てる保育のありようについて事例検討をしたりします。例えば、「幼児が遊び活動をするにはどのような場所が良さそうか」という視点をもって学内を散策し、それをもとに「県大マップ」を作成する、といった活動を行います。
本授業では、学生が保育者としての自信とモチベーションを高めることを目的とし、幼稚園教育実習Ⅰ・Ⅱに向けた実践的な準備と振り返りを行います。事前指導では、日誌や指導案の書き方に加えて、実習先への連絡・承諾の取り方や、実習中に求められる姿勢について、きめ細やかな指導を行います。事後指導では、グループワークや後輩との合同授業(翌年度に実習を控える学生への事前指導を兼ねる)を通して、実習経験を振り返り、教育実習の全体像を見通す力を養います。また、先輩から後輩へのアドバイスを共有することで、後輩にとっても実習に向けた準備や心構えを具体的に理解する貴重な機会となっています。
1年次の「音楽Ⅰ」(通年)、2年次の「音楽Ⅱ」(前期)と「音楽Ⅲ」(後期)では、保育の現場で活用できる弾き歌いやピアノ技術を修得します。「音楽Ⅰ」と「音楽Ⅱ」では弾き歌い課題曲と技術向上のためのピアノ曲(ソロ曲)を学修します。そして「音楽Ⅲ」の授業では、弾き歌い曲に加え、ピアノの連弾を行います。3曲の連弾曲をそれぞれ別のパートナーと組んで演奏することで、楽譜を読む力(読譜力)を養うとともに、相手のペースや意思を考慮しながら演奏する力を身につけます。
ポイント紹介:保育現場で"即戦力"となる専門力と表現力を、大学での実践から育成します
「子どもたちの好奇心を引き出す"エプロンシアター"を学生が企画・制作」
本コースの授業では、学生自ら物語を構成してエプロンシアターを制作します。完成した作品は実習先や地域の保育現場で活用され、ストーリーテリング力や保育者の表現力を高める学びとなっています。
〇物語の構成から実演まで"自分の手で作る"創造性が身につく
〇学生時代に実習現場で利用できる実用的なスキルになる
こどもコース4年生全員が「子育て支援」の授業で、北九州市の「子育てふれあい交流プラザ・元気のもり」に行ってきました。北九州市が行なっている子育て支援の事業などについて講義していただいた後に、子どもたちが安全に楽しく遊べるプレイゾーンなどを見学したり体験したりしました。楽しい子育ち・子育てのヒントが盛りだくさんで、学生たちはワクワクしながら目を輝かせて学んでいました。
これまで学修した保育内容についての授業の総括として、また実習での経験を活かして、こどもたちのためのクリスマス会を企画・実施します。クリスマス会は近隣の園児をお招きし、劇や合奏、ダンスなどを組み合わせた1時間程度のプログラムで行います。毎年、劇に夢中になったこどもたちが登場人物に一生懸命に声をかけたり、学生の合奏に合わせて歌をうたってくれたり、と様々な反応をみせてくれます。そうした思いがけないリアクションに、学生の方も目をきらきらさせながらこどもたちとのひとときを過ごしています。