ブックタイトル県立大 インターンシップ 29

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概要

県立大 インターンシップ 29

岡田 玲奈(看護学科1 年)私は平成28 年9月5日から9月9日に「児童発達支援センターきらり」のインターンシップに参加しました。この施設は発達障害を持っている小学生以下の児童のデイサービスを行うことを主な業務としており、具体的には歌や読み聞かせ、数や言葉の勉強、食事や歯磨きなどの日常生活動作の指導を行ったり、おもちゃを使って遊んだりしました。私は将来精神科に従事し、発達障害を持つ人たちの支援をしたいと考えているため、実際に発達障害を持つ児童と触れ合うことで、どのようなコミュニケーションの取り方をすれば良いのかを学びたいという意向からインターンシップに参加しました。今回の体験で最も印象に残ったのは、叱ることの大切さでした。私は発達性言語障害を持つ児童が不適切な行動をとった時にどのように叱れば良いのかが分からず、叱ることを躊躇してしまいました。そのような時、職員の方々は必ず手を交差させてばつ印を作り、「それは『ばつ』だよ」とおっしゃっていました。一方、言語障害を持たない児童を叱る時は、簡潔な言葉で手短にお叱りになっていました。児童を叱る時は、相手の目を見て、何に対して叱っているのかを相手が理解しやすいように言葉を選ぶことが重要であると分かりました。この体験を通して自分の課題であると考えたのは、適切な叱り方ができるようになることと、発達障害のことを意識せずにコミュニケーションが取れるようになることです。児童が社会の一員として自立できるようになるように支援するためには、「障害を持っているから仕方ない」という考えを捨て、きちんと叱ることが必要であるということが分かりました。そして、以前は「障害を持っている人とどう接すれば良いか」という疑問に固執していましたが、この体験を通して、障害の有無を意識せずに一人の人間として接することが真のコミュニケーションであると分かりました。将来、発達障害を持つ人と接する時には、このことを踏まえ、「支援をする」ことに拘らず、心の繋がりを大切にしたいと考えました。そして、平成29 年2月15 日から2月19 日に「のがみプレジデントホテル」内の飲食店の「のがみ大飯店」と「和食処 日本海」のインターンシップに参加しました。前者は中華料理のバイキングを提供するお店であり、後者は主に御膳物を提供するお店です。適切な言葉遣いや礼儀作法を身に付けたいと思い、このインターンシップに参加しました。活動内容は、お客様を席に案内し、お茶やおしぼりを提供すること、バイキングで使用する器具やテーブルを清潔に保つこと、そして料理の配膳や後片付けをすることでした。今回の体験で最も印象に残ったことは、一人一人のお客様に気を配ることがいかに重要かということでした。お客様が多い時間帯になると、お茶を出し忘れることや、会計をしたいお客様がいらっしゃっても気付かないことが起こりやすく、その度にお客様に不快な思いをさせてしまいました。また、和食に関する知識が薄いために御膳物の配置をするのに時間をかけてしまい、作業が時間内に終えられないこともありました。この体験を通して自分の課題であると考えたのは、注意力や観察力、食に関する常識を身に付けることです。自分の注意力や知識が不足しているために不手際が目立つことが度々あったため、これらの点を改善し、自分の長所に変えたいと考えました。また、業務に早く慣れることが必要であると知ったため、積極的に鍛錬を重ね、従業員間のチームワークを良くしたいです。95