ブックタイトル県立大 インターンシップ 29

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概要

県立大 インターンシップ 29

村上 泰啓(公共社会学科1 年)私はこの度、株式会社楠本浩総合会計事務所の業務をプレ・インターンシップとして体験しました。5日間の体験を経て、体験に行く前から分かってはいたことですが、人と人とのコミュニケーション能力が最も大切であると改めて感じました。そもそも、私がプレ・インターンシップを受講した目的は、社会、企業の実態とは一体どのようなものなのか、またそこで必要な礼儀・作法・言葉遣いやコミュニケーションを実際の場面で体験し、今後の大学生活で意識しつつ成長に結びつけたい、更に、社会経験が不足していると常々感じており、プレ・インターンシップをすることで社会をじかに触れてみたいということでした。その目的と照らし合わせると、今回の経験は実際に企業で業務をする中で社内の雰囲気を体感し、社会人を相手にコミュニケーションを図るなど、非常に有意義な経験になったと思います。楠本浩総合会計事務所での業務は、クライアントの確定申告に関する資料の一部である、医療費の集計を主に行いました。集計作業は集中力を要し、丁寧かつ迅速な質を求められるので、大変ではありましたが非常にやりがいがありました。しかし私がこの業務の中で一番今後の糧になったと感じる部分は、周囲への配慮です。会計事務所は確定申告の期日が迫っているため、1年の中でも繁忙期にあたり、職場の方々も業務に追われていました。その中で、周囲への邪魔にならにならないよう、また担当の方にも迷惑にならないよう効率的に作業を進め、また率先して仕事を探すように努めました。このことはどんな場面でも生かせ、役立つ能力だと考えます。それを実際に体験できたのは貴重な経験だったと思います。しかし同じ職場の方々への言葉遣い、また信頼関係、連携する力が欠かせないと実際に働いて切に感じました。業務を教えていただく際に、指示を仰ぐ前に先走って行動してしまい、却って支障をきたす結果となったことがありました。相手の指示を理解し、そして理解したことを相手に伝達し指示通りの内容を果たすことが大切だと実感しました。同時に言葉遣いを正しいものとし、悪印象を与えない振る舞いというのは、自分がその職場で長期的に働いていく際の基盤となるものであり、またそれらが適切に備わっていれば過ごしやすい、仕事をしやすい快適な環境になります。職員同士の友好的な雰囲気は、必ず生産性ある労働につながります。険悪な雰囲気の職場というものは必ず悪影響を与えるものだと、友好的な職場を観て感じました。だからこそ、私は友好的な関係を築く力を身につけなければならないなと感じました。今回のプレ・インターンシップを通して、社会、企業というものをごくわずかではありますが、知ることができました。自分が成長していくためには何が必要なのか、何を改善すべきなのかを見つけることができた、いい機会でした。この経験を無駄にせず、日々の行動に転化させていきたいです。77