ブックタイトル県立大 インターンシップ 29

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概要

県立大 インターンシップ 29

(2) 中長期・実践型インターンシップ体験報告西表 美歩(社会福祉学科2 年、写真左)田中 恵実(社会福祉学科2 年、写真右)私たちは北九州市手をつなぐ育成会、インクル春ケ丘「カフェぽぽっと」での活動を行いました。北九州市手をつなぐ育成会は社会福祉法人で主に障害福祉サービスの提供を行っており、現在32 ヶ所の事業所を経営しています。私たちが活動を行ったインクル春ケ丘は法人の東部エリアに属しており、カフェぽぽっとは、事業所内の就労継続支援B型事業にあたります。就労継続支援B型事業とは一般企業での就労が不安な方や困難な方に対し、雇用契約を結ばずに働く場所を提供するものです。作業分の工賃をもらいながら比較的自由に働くことができます。私たちはそれぞれ「地域の方にとっても利用者にとってもより良い職場にするための工夫学び、自分なりに考える」「障害者の就労の現状を知り、気づいた課題に対する解決策を考える」という目標を掲げて平成28 年3 月4 日から3 月10 日にかけてカフェでのインターンシップを行いました。このインターンシップでは主に講義とカフェ実習を体験しました。講義では法人や障害者福祉の制度について学ぶことができました。カフェ実習では実際に働く利用者の方と一緒にカフェに入り手伝いや見学を行いました。利用者の方とのコミュニケーションやどこまでサポートするべきかに戸惑いましたが、この実習で私たちは利用者の方のあたたかさや熱心に仕事をする姿に魅力を感じました。このカフェ実習を通して、私たちは「建物がカフェであるとわかりづらい」「地域のお客さんが少ない」等の課題を感じました。カフェ実習でのこれらの気づきを次につなげるために、私たちは平成28 年6 月から平成29 年1 月にかけて課題解決型のインターンシップに参加しました。まず、カフェ実習で感じた課題とその解決策の案をそれぞれレポートにまとめ、事業所にてプレゼンを行いました。そして所長さんからも意見をいただき、「利用者さんが活躍でき、地域の方々がより親しみを感じるようなカフェにする」という企画の目的を立て、大学で企画案を考えました。そこで私たちは広報、サービスの充実、ポイントカードを作る、子ども用スペースを充実させる、テイクアウトの実施、利用者さんが中心になってデザインする名札やアンケートBox を作る等の企画を考えました。その企画をカフェ会議に持ち寄り、所長さんやカフェの職員さん、北九州市立大学の学生さんから意見をいただきました。その中で広報の看板制作、ポイントカードの実施、カフェスタッフの名札制作の3 つを行うことになりました。看板制作は「ぽぽっとが一般の人が利用することのできるカフェである」ということを地域の方にもっと知ってもらうため、ポイントカード制作はカフェに何度も足を運んでいただき、カフェの魅力を感じてもらうため、名札制作は利用者さんの頑張っている姿をアピールするためにそれぞれ行うことにしました。そして平成28 年9 月26 日から30 日の5 日間、事業所に通い、看板製作や名札のデザインを行いました。看板は予算の話し合いやデザイン、道具をそろえることから始めたので5 日間で終わらせることができず、大学に持ち帰り完成させることになりました。同年の10 月から12 月にかけて大学で看板製作に取り組み、12 月に完成させることができました。ポイントカードや名札はデザインを事業所へ送り、私たちのデザインをもとに制作していただきました。現在、名札もポイントカードもカフェで使用されています。1 月に振り返りを行い、どのような目的でポイントカードや名札のデザイン、看板制作を行ってきたの49