ブックタイトル県立大 インターンシップ 29

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概要

県立大 インターンシップ 29

ごあいさつ福岡県立大学理事長・学長柴田 洋三郎皆様こんにちは。本日は、本学のインターンシップ報告会ということで、遠くからお見えの方もおられるようでございまして、大変有難うございます。年度末であわただしい中、学生の報告を楽しみしてお集まりいただいていることと思います。インターンシップというもの、今では全国的に普及が進んでおりますけれども、本学の場合はかなり早い段階から、就業力向上支援室というものを設置して推進し、本日の報告にもございますけれども、プレ・インターンシップとか中長期・実践型など珍しい取り組みをいろいろやっております。実を申しますと、こういうものの、インセンティブと申しますと、お役所がなにか世の中をすこし動かしたいなというので補助金を出すというのが最初のきっかけになるんですね。これがいろんな大学改革なんかに用いられている手法なんですけども、実は、ずーっと支援が続くというわけでは無いですね。2 年ぐらいとか3 年ぐらいかとか、あとはご自分でおやりなさい、というので最初は美味しいんですけどもそのうちだんだん苦しくなっていくんです。我々はこれを毒饅頭と言っています。甘くて食いつくんですけど後が大変だ。でもその毒饅頭もきちんと食べて消化してその後どういう具合にその大学改革に本当につなげていくかということが重要です。実を申しますと、本学もいままでに饅頭を3 つか4 つか食べたんですね、それをどう消化できるのかというのが本学の本当の実力と思います。考えてみますと、本年度は饅頭が無かったんです。だからほんとに自力でやらなければいけない年だったんですね。今年が乗り切れるのか、これで毒にあたっておしまいになるかという正念場の年になっていたんですけども、幸い本日お見えになっておられます吉村事務局長等々の深いご理解によりまして、何とか充実した成果が上がりつつあるのではないかなと思っております。本学の場合、就業力支援とかインターンシップとか、既存のものをほかにも3 つぐらい意義あるものを組み合わせてここに後程申し上げますように、キャリア形成支援ということで、全学横断型教育プログラムとして編成して4 本柱の一つに取り上げたということでございます。従来の大学教育というのは、ドイツ語でよくいうんですけどもVorlesung といって学生の前で読む、しゃべる。これ一番楽なんですね。私たちが学生のときはそうでした。先生方が教室に入ってきて最初の5~6 分くらい前座で楽しい話をして、突然口調が変わるんです。「さて」そうすると学生が一斉にノートを取りだして筆記する。そういうのが普通の講義でした。それが現在ではアクティブラーニングと申しまして、学生さんが何を学んだか、逆に言うと先生が何を教えたかということではなくて、その授業によって学生さんたちが何ができるようになったか、何を身につけて卒業できるようになったかというのが問われつつある段階です。ただ、このアクティブラーニングというのをやってみると、学生さんは非常に力がつくんですが、それをオーガナイズした先生、従来の教育を受けた大学の教員というのはあまり出番がないです。学生さんたちが自分たちでやるもんですから、もうちょっと先生たちに出番を作ってよというような感じですけども、このインターンシップとかいろいろ本学で行われているアクティブラーニングというのは先生たちだけの力では成り立たずに、社会の方、外部の方、企業の方、それから色々な官庁の方々等々ですね、本学の場1