ブックタイトル県立大 インターンシップ 29

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概要

県立大 インターンシップ 29

大塚 真優(看護学科1 年)■夏季(平成28 年8 月22 日~8 月26 日 太宰府市立水城小学校 第1学童保育所)夏季の5 日間のインターンシップでは、学童保育所での活動を通し、大きく分けて3つのことを学んだ。一つ目は、指導員の方々の間での情報伝達・共有の仕方である。児童の些細な様子の変化や体調の変化は、食事・おやつや遊びの時間を通して気づくことができる。そして、児童の様子はすぐに指導員間での共有が行われ、指導員全員で児童の見守りを徹底している様子がみられた。普段の学校生活では、教員が児童一人一人をくまなく気にかけるということは難しい。児童と直接に接する機会を多く持つことができる学童保育所だからこそ、児童の人間関係や家庭状況による日常の些細な変化に気づくことができるのであり、このことは家庭での児童虐待やいじめの発見にもつながる。実際、私が体験した学童保育所でも、ひとり親の児童や複雑な家庭環境の児童、障害を抱えた児童も多くいた。そのような児童の安全と健康を家庭・学校と連携しながら守っていくことも、学童保育所の大切な役割の一つではないかと思う。二つ目は、児童の安全を守るための様々な工夫である。外遊びをするときは必ず帽子をかぶる、水分補給していることを確認する、といった安全を守るルールや、他の人の身体には触れない、男女に関わらず〈苗字+さん〉で呼ぶ、といったトラブルを避けるための工夫など、様々な工夫がみられた。学童保育所の指導員は、全体の見守りをしながら時には厳しく、ダメなことはダメと注意することで児童の安全を守っていた。三つ目は、子どもたちとのコミュニケーションである。自分と年齢が離れた子どもと接する機会があまりなく、はじめは緊張していた私に、子どもたちは自ら積極的に話しかけてきてくれた。そのこともあり、早い段階で打ち解けあうことができたように思う。子どもたちと接していくなかで、相手の立場や年齢に応じたコミュニケーションの難しさを感じた。5 日間という短い期間ではあったが、様々な行事や設定保育を子どもたちと体験していくことは非常に貴重な経験となった。■春季(平成29 年2 月15 日~2 月19 日 源じいの森 源じいの森温泉)春季のインターンシップでは、幅広い世代と接する機会を得ることができた。主な活動は源じいの森温泉での受付業務であり、活動を通して小さな子どもから高齢者まで幅広い世代と接した。また、夏季のインターンシップで今後の課題と感じた「相手の立場や年齢に応じたコミュニケーション」も実践することができた。春季インターンシップの初日、体験先の方からとにかく言われたことが、「お客様が“また来たい”と思えるようなサービス」であった。それに代表されるのが笑顔である。笑顔・大きな声で接することは、相手にいい印象を与える。これらのことを心がけて接客をしていくなかで、お客様から「ありがとう」「頑張ってね」等の声をかけていただくことも何度かあり、とても励みになった。このことは接客業に限らず他の職業、そして看護師においても共通することだと感じた。127