ブックタイトル県立大 インターンシップ 29

ページ
108/154

このページは 県立大 インターンシップ 29 の電子ブックに掲載されている108ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

県立大 インターンシップ 29

田中 恵実(社会福祉学科2 年)私は平成28 年8 月29 日(月)から9 月2 日(金)の5 日間は大任町役場の住民第二課社会福祉係で、9 月5日(月)から9 日(金)の5 日間は田川市立病院で、プレ・インターンシップを体験しました。大任町役場では行政の仕事・役割や住民の方とのかかわり方、今自分に備わっているコミュニケーション能力が社会に通用するか身をもって学び今後の課題にするという2 つの目的も持って参加しました。高齢者向けに行われている講座(いきいき温泉講座)や敬老会の準備、文書整理、窓口対応、生活保護の受け渡しなどの業務を行いました。文書整理では障害福祉サービスの費用に関するものやひとり親世帯実態調査、施設での運営推進会議の案内など福祉に関する書類に目を通す機会がありました。単に事務処理だけではなく、書類に目を通すことで自分自身の勉強になりました。窓口対応では職員の方の丁寧な説明とあたたかい対応が印象的でした。不安や悩みを抱えた住民に対し、わかりやすく相手が納得するまで説明している姿を見て、自分が改善するべき課題を見出すことができました。私は友人から、「主語がない」「何を言いたいのかわからない」と指摘を受けます。わかりにくい説明は相手を混乱させ、ますます不安にさせてしまうので改善したいと思います。窓口対応から制度についても学びました。役場では住民の方に制度について説明する場面が多くあり、制度の細かい部分まで知っておく必要性を改めて実感し、これから自分がどう学んでいくべきかを考え直すよい機会となりました。今回住民の方と接する際に自信のなさから小さい声での対応になってしまいました。自信をつけるために勉強し、堂々とした明るい対応ができるよう努力したいと思います。今回、業務開始の前の時間を利用し、制度についてわかりやすく書いてあるパンフレットを見て、パンフレットから学ぶのも一つの方法だと思いました。大任町役場での体験で気づいた私の課題は、学び方を変えることと堂々とした態度で挑むことです。授業の復習はもちろん、パンフレットなどを読んだり、ニュースや厚生労働省のサイトを見たりして福祉の知識を増やしていきたいと思います。田川市立病院では医療連携室や地域医療室、リハビリテーション科、救急外来で業務を見学、経験しました。その中で私が関心を持つ高齢者への支援が医療の視点からはどのようにできるのかを考える機会が多くありました。医療連携室では紹介患者の受付や登録、相談援助の見学等を体験しました。受付では訪れた患者さんの不安な気持ちやつらい気持ちを受け止め、あたたかく接することで、患者さんは安心して医療を受けることができることがわかりました。相談援助業務では退院支援が多く、ADL の低下や病気により自宅復帰が困難な高齢者や退院により家族の介護負担が大きくなる方などが多く見られました。実際に相談援助の場面を見て、相談に来られた方の話にしっかりと耳を傾け、必要な情報を提供し、本人や家族が望む退院ができるような支援が行われていることがわかりました。医療ソーシャルワーカーから相談に来る方の強みやプラスの面に着目する大切さ、社会資源の把握の重要性、相談援助のやりがいなどを聞くことができました。その際に「将来の夢に遠回りでも今経験していることは決して無駄ではない」と言われた言葉が忘れられません。現在大学で取り組んでいる活動が将来の夢に遠回りではないかと感じ、つらいときもありましたが、再び頑張ってみようと思えるきっかけになりました。訪問看護の同行では住み慣れた場所で医療を受ける方とのかかわりを学ぶ事ができました。病気を抱えた方などが住み慣れた場所で安心して暮らし続けるためには、医療行為はもちろん、看護師との何気ない会話も大切であることがわかりました。看護師の顔を見たり、声を聞いたりするだけでも患者本人や家族は「ほっとする」ということを聞いて、コミュニケーションの大切さを改めて実感しました。リハビリテーション科ではリハビリをしている患者さんと話す機会が多くあり、自分自身のコミュニケーション能力の程度を知るきっかけとなりました。初対面の私に患者さんの方から様々な話をしてくださったり、応援の言葉をかけてくださったりして嬉しく思いました。患者さんと目線をあわせ、はっきり、ゆっくりと話104