ブックタイトル県立大 インターンシップ 29

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概要

県立大 インターンシップ 29

濱田 岬(人間形成学科1 年)私は12 月28 日~30 日、1 月4 日、9 日の5 日間を北九州市八幡東区にあるジョブサポートセンター八幡でお世話になりました。私が、ジョブサポートセンター八幡をプレ・インターンシップ先として希望したのは、障害を持つ人々の就職について詳しく学びたかったからです。具体的には、障害を持つ人の就職における問題点と就労以降の支援者がどのように利用者さんをサポートしているのかを知りたいと思いました。ジョブサポートセンター八幡では就労移行支援事業、自立訓練事業、研修事業が行われています。就労移行支援事業は週3 以上の通所が可能であり、就労訓練や生活の支援を受け、社会的自立を望む、などの人を対象としています。またいずれも発達障がいのある方を対象者としています。就労移行支援事業では、グループワークやパソコン訓練、ワークサンプルプログラム、スポーツ活動などを行い、企業への体験実習に参加することができます。体験実習の現場に参加させていただいて学んだのは、利用者さんが実際のバイトと同じ接客などの仕事を体験し、失敗を経験することで自身の就労における得意不得意といった特性に気づくことができるということです。実習後にその日の振り返りを行い次回の改善点と課題を考えることで、将来就く自分の特性に合った職場を理解することができます。また、実習先には職員がつき、企業側の理解もあるので客観的な意見をいただくことや、アドバイスを受けることができます。さらに、実習を重ねるたびに問題を一つずつクリアしていくことで就労における自信につながり、働くことの楽しさややりがいを感じているように思いました。ワークサンプルプログラムは体験実習をする前の施設内での職業訓練です。自分の障害を理解し、そのうえでいかに丁寧に正確に作業を終えることができるか測り、記録をつけます。その際には、眠気や集中力などもチェックし何が作業の妨げになったのかなどを考え、次回につなげるようなプログラムになっています。私がプレ・インターンシップを通して最も難しいと感じたのは、利用者さんとの距離の取り方です。利用者さんと信頼関係を築こうとプライベートな話をするのは問題を招く恐れもあり、あくまでも利用者さんが目的を達成するための支援者として関わることが重要であると学びました。また、利用者さんが男性か女性かで接し方を変えることや、同じ性であってもその人の目的や特性に合わせた関わり方をしていくことが重要であると学びました。101