ブックタイトル県立大 インターンシップ 29

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概要

県立大 インターンシップ 29

西山 由利子(看護学科1 年)私は夏季に田川市立鎮西小学校で、春季に児童発達支援センターきらりでインターンシップをさせて頂きました。田川市立鎮西小学校では、教育現場においてどのように子どもたちと接しているのか、先生方の連携等、教職員同士や子どもたちとのコミュニケーションの取り方を学ぶことを目的としました。児童発達支援センターきらりでは、施設ではどのような取り組みが行われているのか、職員同士の連携と役割、発達障害がある子どもたちとどのように接しているのかを学ぶことを目的として実習を行いました。田川市立鎮西小学校では1 年生のクラスに入らせて頂き、主に学習支援指導と休み時間や給食の時間の児童支援をしました。児童発達支援センターきらりでは就学前の子どもたちの児童発達支援事業と通学中の子どもたちの放課後等デイサービスの補助をしました。田川市立鎮西小学校で学んだことは、勉強を教えるときは子どものペースに合わせて一緒に考えることが重要なのだと思いました。また、どのように教えたら良いか、どうしたらわかってもらえるか先生の授業をしている姿から学ぶことができました。できたときはしっかりと褒めてあげると喜んでくれて、学習への意欲につながるのだと感じました。子どもと話すときは耳を傾けて何か困ったことがあれば先生の立場から手助けをしてあげることが大切だと思いました。また、先生同士は職員会議等を通して細かな連絡や報告を行って情報交換をしていました。先生という仕事はただ勉強を教えることだけでなく、子どもたちとの関わりの中から子どものことを考え、工夫しながら行っていることを知りました。児童発達支援センターきらりで学んだことは、就学前の子どもたちには集団療育を行い、言葉音楽療育や絵本読み聞かせ、言語訓練、食事や排泄などの日常生活動作の練習などを行っていました。また、個別療育も行っていて、保護者同伴で理学療法士の方が子どもと一対一で訓練をしていました。人の気持ちを考えることやお箸の持ち方などの練習をしていました。発達障害の子どもたちと関わってみて、同じ発達障害でも自分でできることとできないことは人それぞれであるのでよく観察して補助を行うことが大切だと教えて頂きました。療育では子どもがわかりやすく、楽しく学べるようにイラストや人形を使うなどの工夫がされており、子どもの理解度や成長・発達度に合わせた訓練内容がされていました。発達障害の子どもたちはじっとすることが難しいことが多く、話を聞いてほしいときはしっかりと子どもの目を見て話を聞いてもらうことが必要でした。体験してみて事前に発達障害について勉強していてもコミュニケーションの取り方など実際に関わってみないとわからなったことが沢山ありました。子どもとのコミュニケーションを通して話しをするときは耳を傾けてその子の意見や個性を尊重することの重要性や子どもの性格、いいところを発見することができることを感じることができました。体験を通して難しかったことが2 つあります。1 つ目は子ども同士の喧嘩の仲裁にはいることです。担任の先生からは双方には必ず言い分があるのでまずは傾聴、そしてどうしたらよいかアドバイスをしてあげることが大切だと教えて頂きました。子どもは未経験のことも沢山あるので仲直りの仕方を自分がモデルになって示してあげることも1 つの手段だとおっしゃっていました。2 つ目は子どもが体調が悪くなったとき、なにかトラブルがあったときの対応です。子どもの様子をよく観察してから判断して行動することが大切だと教えて頂きました。今回のインターンシップから今後、コミュニケーションをして性格や思考などを感じ取ること、小さな変化にも気がつけるような観察力を身につけたいです。また、経験したことを生かして発達障害について学習を進めていきたいです。98