ブックタイトル福岡県立大学 インターンシップ報告会

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概要

福岡県立大学 インターンシップ報告会

活動報告4.プレ・インターンシップ黒木結花(公共社会学科1年)春季のプレ・インターンシップでは、手をつなぐ育成会インクル春ケ丘で、2月16日から22日にかけての5日間、活動を体験させていただきました。インクル春ケ丘は、障害を持っている方(以下利用者さん)の就労支援を行っている事業所です。就労支援といっても様々な形があり、就労継続支援B型事業、就労移行支援事業、自立訓練(生活訓練)事業、宿泊型自立訓練事業のように多機能な事業所となっています。今回、私は就労継続支援B型事業に特化し、そこで利用者さんが受けている就労支援の様子を見学したり、体験したりしました。私は、この5日間で障害を持っている方のイメージが変わりました。私は、今までの生活の中でも障害を持っている方と接する機会がほとんどなかったということもあり、彼らが社会に出て働くというイメージがありませんでした。しかし、今回のプレ・インターンシップを通して、利用者さんが実際に働いている姿を見て、自分のイメージが偏ったものだったということを感じました。B型の利用者さんたちは、室内作業とカフェ、施設外作業の3つの作業に分かれて活動していました。彼らが、目の前にある仕事を黙々と集中して行っている姿を初めて見たとき、私は驚きました。このように利用者さんが働いているのは、職員の方の支援があってこそのものだと思いました。B型の利用者さんたちは、年齢層の幅が広く、目指している目標がそれぞれバラバラであるため、支援の方法が異なると職員の方は言っていました。また、彼らは他の事業とは違って期限がないため、目標を忘れることもあると言っていました。そのため、職員が個別に面談を行うなどをして目標を再確認する機会を設けているそうです。ほかにも、利用者さんたちの人間関係を考慮して作業場の席の配置を決めることや、普段施設内にいることが多いので、地域の人と関わるために、コンビニや北九州市立大学にアルミ缶を回収しに行ったり、企業に納品する際に一緒に挨拶をしに行ったりするというように、職員の方が利用者さんたちの働く環境づくりのために多く工夫されていることに気づきました。また、職員の方は、利用者さんと接するときは、言葉だけに捉われないように心がけていると話されていました。言葉だけではなく、行動にも注目をし、それに対して支援の方法を考えているそうです。支援をどこまでするか、という線引きは難しいということですが、利用者さんたちの成長を見るのが面白く、やりがいと感じると話していました。今回の就業体験では、初めて知ることが多く、その知識を受け入れるだけで精一杯だったと感じました。いかに自分の興味の幅や視野が狭かったのかということを痛感しました。そのため、自分から物事を積極的に知ろうとし、大学外にも目を向け、様々な人と話す機会を設けたいと思います。93