ブックタイトル福岡県立大学 インターンシップ報告会

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概要

福岡県立大学 インターンシップ報告会

活動報告4.プレ・インターンシップ松崎安恵(人間形成学科1年)夏季田川湯山荘3日間、2歳から小学校4年生までの子どもたちが生活する部屋で生活し、その後の2日間、小学校5年生から高校生までが生活する部屋で生活した。先生たちが騒ぐ子どもたちの世話で忙しくバタバタしていたため、私は自己紹介するタイミングを失い、その後も気まずい状態になってしまった。最初の自己紹介はとても大事だということを再確認した。そして、先生方とうまくコミュニケーションをとるために、挨拶も大事だと感じた。最初の3日間は食事、洗濯、布団干しなどの生活支援を行った。保育士の仕事は重労働であると再認識した。この3日間は病人が多く、薬の管理まで大変そうだった。2日目は福岡県立大学で行われた「ふれ愛レクレーション」に参加した。これは、この地域にある児童養護施設や乳児院の運動会のようなものである。子どもたちはひとりで走り回り、なかなかおとなしく座っていることができなかった。乳児院を出て、新しく児童養護施設に入った子どもがおり、乳児院の先生とお話ししていた。この2つの機関が連携を取れる仕組みが大事であると感じた。後の2日間は私と年の近い子どもとの関わりで、とても難しかった。相手の年齢が自分とひとつしか変わらない子どももおり、なかなか話しかけることができなかった。すると先生から「緊張しているのか。顔が固まっている。緊張は子どもにすぐ伝わるから、笑顔でいるように。」とアドバイスを受け、自分が全く笑顔でなかったことに気が付いた。子どもと関わるうえで最も大切なのは笑顔であるとわかった。この5日間で学んだことは、挨拶と自己紹介は働くうえで一番大事であるということと、何よりも笑顔が大切であるということ、そして自分から行動しなければ何も始まらないということである。精神的にも肉体的にも大変きつい仕事であると実感した。春季伊加利子鳩保育園5日間それぞれ、年齢の異なる子どもの部屋へ行った。まず、0・1才はおむつ替えをしたり、ご飯を食べさせたり、寝付かせたりした。怪我をしないように子どもを見守りながら、たくさん声を掛け抱きしめて、愛情を注いでいた。2・3才はおむつやパンツを脱がせて、トイレに行くよう促した。順番を待つことができず、他の遊びをしだすと待っていることを忘れていた。3・4才はかるたのルールがわかっていなかった。ぬりえや鉄棒で遊んだ。一番喧嘩が多い学年で、ものの取り合いやたたき合いがたくさんあった。4・5・6才は、卒園の歌、言葉の練習、ダンスをした。ピアノが苦手そうな先生がいて、その途中で詰まってしまうピアノにきちんとあわせて歌ってあげていた。かるたやぬりえをして遊んだ。この年の子どもはみんなの遊ぶ順番を待つことができていた。先生からは、泣いている子どもたちがいたら、泣かせた子どもを頭ごなしに叱るのではなく、「悲しいよね?」など泣いている子や泣かせた子の気持ちを言語化してあげて、言葉の知識を増やすことが大事であり、そのとき先生は裁判官にならないように注意することが大切であると学んだ。また、子どもたちの顔と名前を覚えることが大切であると実感した。子どもがたくさんいる上に毎日違う部屋に入るため、覚えるのに時間がかかった。名前が分かる子の名前を呼んであげるととてもうれしそうな顔をしたが、その周りにいる子どもたちの名前が分からなかったため悲しい思いをさせてしまった。そして春季のプレ・インターンシップで一番学んだことは、子どもたちに対して否定的な言葉ではなく、なるべく肯定的な言葉で声をかけるということである。否定的な言葉を使われると、子どもたちのやる気123