ブックタイトル福岡県立大学 インターンシップ報告会

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概要

福岡県立大学 インターンシップ報告会

活動報告4.プレ・インターンシップ古野菜奈美(公共社会学科1年)私は、鎮西小学校で二週間のプレ・インターンシップをしました。私は中学校・高校の教員を目指しているので、教育実習の前に1先生の大変さを知っておきたい、2子どもたちの様子を見ておきたいと思い参加しました。多くの講義で「先生は大変」「学力の低い子の理由」「一クラスに何人不登校がいるか」など、頭では分かっていても実際に見る機会がありませんでした。私はプレ・インターンシップに参加したことで、先生の業務において「授業を教えること」よりも児童に「ルールを守ること」「良いこと悪いことの違いを教えること」が大変なのだろうと感じるようになりました。そして、授業中に暴れてしまう子は家庭での寂しさを教室で出しているのだろうと先生から聞き知ることが出来ました。講義で習ったことが教室内ではおきていたので講義の内容がそのまま自分が教師になる際に大切なことなのだと気がつけました。また、児童は先生のことをよく見ていました。私の行動もよく見られていて「先生、さっき~してたでしょ。」と声をかけられるほどでした。先生は常に見本となる行動・話し方をしなければと自覚できました。私は教育実習で行ったわけではないので、本当に何をすればよいのか分かりませんでした。初日に授業中問題を解けていない子がいないか見て回ってくださいと言われて二週間見て回っていました。ですが三日目に校長先生から言われたことが一番の収穫でした。「私が児童のところへ手遊びしているときに行ってしまうと、悪いことをすると先生が来てくれると勘違いしてもっと手遊びが激しくなってしまう。こういう時は行かないでその子ができた時に褒めに行く。または、周りの子を褒めて自分も褒められたいと思わせる。」こういったことを言われた後、校長先生が見本を見せるようにしてくださいました。その後から褒めるように声かけをするようになり、前よりも笑顔も出せるようになったと思いました。そして、「先生が書き始めたよ。一緒に書き終われるかな?」といったゲームのようにできるように声かけを変えるだけで児童の「終わった!」という笑顔を見ることができました。私が良くなかったことは忘れ物を多くしてしまったことです。初日から自転車の鍵を忘れてしまい走って行くことになってしまいました。翌週の月曜日も自転車の鍵を忘れ、更にシューズも忘れてしまいました。前にも述べたように児童の手本となるべきと一週目で考えていたのに、二週目の始めから悪い見本となることをしてしまいました。私はいじめのことも気にしていました。実際三年生のクラスでは毎日誰かが嫌な思いをさせられたと訴えてきていました。「物を取られた」や「嫌なことを言われた」というものでした。しかし、先生が介入するとどの子も悪かったと理解して謝っているところがとても素直だと感じました。鎮西小学校の先生方に中学校の先生になりたいなら小学生を知っているのは「いいよ」と言われました。どう役立つか分かりませんが、今後勉強していくなかで役に立って小学生にプレ・インターンシップして本当に良かったと言えるようになりたいです。120