ブックタイトル福岡県立大学 インターンシップ報告会

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概要

福岡県立大学 インターンシップ報告会

活動報告4.プレ・インターンシップ中野美沙(公共社会学科1年)私は夏季に二か所プレ・インターンシップに行かせてもらいました。一つは中津市役所、もう一つは行橋市社会福祉協議会です。地域と関わる仕事をしたいと思っていたので、この二か所を選びました。しかし、地域との関わり方が同じだと思っていましたが市役所と社会福祉協議会の地域の人との関わり方は違いました。その関わりの違いについてまとめます。まず、中津市役所の「介護長寿課」についてです。この部署では主に認知症の高齢者に対する支援策などを取り扱っており、私はそこでどのようなことをしているのか勉強と会議などの傍聴などをさせてもらいました。しかし、私は、福祉学科ではなかったので何の知識も無く、沢山ある制度などを覚えるのが大変でした。実習中、いくつかの会議を傍聴させていただいたなかで感じたことは、会議はその高齢者を担当しているケアマネージャーや各専門医などが参加しており、高齢者自身は参加していなかったことが主だったことです。市役所なので地域住民と関わることが多いと思っていました。しかし、ここでは高齢者が現在受けている支援状況や介護保険金の管理などをしており、地域住民と間接的に関わっていました。次に、行橋市社会福祉協議会(これ以降:社協)についてです。ここでは市役所とは異なり、地域の人との関わりが多かったように感じました。ここでも、いくつかの会議を傍聴させていただきました。しかし、社協の方たちは、会議の大半は地域の人たちが行う会議のまとめ役をすることが多かったと思いました。初日に行った「ふれあい・いきいきサロン」という地域住民がその地域の高齢者の暮らしを改善するための集まりである「サロン」を代表する人たちが集まる会議でそのことが感じられました。社協は各サロンの活動内容や問題点、今後の活動について聞き、まとめ、策などを考えていました。この会議で私は、社協は地域住民の自発的な活動を自立させるために手助けをしており、地域との関わりが強いと感じました。他には、直接地域住民の自宅に訪問して、日常的な生活援助の範囲内の金銭の管理をしに行ったりしていました。金銭の管理を行うのでここでは地域住民の方との信頼関係が無いとできないと思いました。社協では地域住民とのつながりで成り立っていました。今回、二か所の実習先に行って、市役所の地域に対するつながりと社協の地域に対するつながりがわかりました。市役所では、高齢者が住みやすいような支援策を管理し、感じることが少ないけれど地域の人とつながっていると感じました。社協では、地域住民の自発的活動を支え、またその活動・生活の支援を行ったりしており、地域の人と直接つながっていると感じました。この二か所の組織は、縦の関係で成り立っていることも感じられました。また、市役所では沢山ある制度を理解しなければならないので、現在どのようなことが自分の市で行われているかを知る必要があると感じました。また、社協では地域住民との信頼関係で成り立っているので、今ある人との関係を一時的なものにせず、継続させていくことが大切だと思いました。102