ブックタイトル福岡県立大学 インターンシップ報告会

ページ
103/152

このページは 福岡県立大学 インターンシップ報告会 の電子ブックに掲載されている103ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

福岡県立大学 インターンシップ報告会

活動報告4.プレ・インターンシップ洲澤穂乃香(公共社会学科1年)アルバイトをしたことのなかった私にとって、このプレ・インターンシップは非常に意味のあるものとなった。夏期プレ・インターンシップでは宗像ユリックスに行き、主に二つのことを学ぼうと活動に取り組んだ。一つ目は利用者に対する礼儀や言葉遣いについて、二つ目は施設を利用しやすいようにどのような工夫がなされているかについてだ。まず、一つ目の項目に関しては社員・アルバイト関係なく徹底しており、利用者一人一人に正面から丁寧にあいさつや会話をしていたほか、施設の特性上連日トレーニングに来る利用者が多い為、個人ごとの情報をよく知っていた。このように利用者への対応を重要視するのはなぜかと指導者に尋ねると、「万が一の怪我を未然に防ぐためのキーワードを知るため、また、体調の不良を何気なく訴えてもらうために日頃から会話をすることによって信頼関係を築くことが重要である」と説明を受け、コミュニケーションの重要性を痛感した。次に二つ目の項目は、アクアドームの施設自体がバリアフリーとなっており、階段や段差がなく、非常にお年寄りにやさしい場となっていた。その他にも、トレーニングジムには液晶テレビと雑誌を設置しており、トレーニングしながらも楽しめるようになっていた。さらに、アクアドームには室内プールもあり、そこでは水泳帽やゴーグルなどを忘れた人用の貸し出し分もそろっていた。監視員は2~4名おり、体の不自由な方、小学生、妊婦さんの確認を事務所と監視員同士の間で行っている。最後に、ジムとプール以外にも14点のイラスト制作を任された。イラストは初日にどのようなものを描くか提示され、それに沿って作業していたのだが、慣れない環境の中で思うように進まず、他の担当していた時間をイラスト制作の時間にあてた。春季プレ・インターンシップはヤマダ電機宗像店で学んだ。そこでの仕事は、商品の品出し、ラベル打ち・表示の張り替え、案内・商品説明、商品の点検・整理などがあり、夏期と違う点を挙げるとすると、担当の社員の方が付かず、自ら仕事を探して動くという点だ。これはより良いお客様対応の工夫を探すのには最適であった。その工夫を挙げると、まずは社員全員が社員同士で連絡を取り合う小型のトランシーバーを持っている点がある。このトランシーバーを持っていると、お客様に商品について詳細を聞かれたときに最もその分野に詳しい社員をすぐに呼び出すことができる。もうひとつの工夫はお昼休憩のときに気が付いた。その地域周辺のヤマダ電機の店舗同士で商品の売り上げ・店舗ごとの順位・在庫のやりとりをビデオ通話のような会議で毎日連絡を取っているのである。自店舗の現在の順位・売り上げを実際の数字で見ると危機感や競争意識が高まるのだろうと思う。アルバイトをしたことのない、特にチェーン店の仕事は初めてだった私には衝撃的で、厳しい企業の世界の一部を見たと感じている。今回のプレ・インターンシップの経験をもとに、今後の自分の課題に取り組んでいこうと思う。99