要約

 本研究では、日本と韓国の新入大学生を対象に、運動・スポーツ活動に関する意識調査を実施した。対象者は、日本は福岡県立大学の新入大学生506名と、韓国は済州教育大学の新入大学生135名であった。対象者には、運動・スポーツ活動に関する全41項目のアンケート調査を実施した。その結果、生活習慣について、喫煙は日本と韓国の両方において、男女ともに「これまでに全く吸ったことがない」人が多かった。飲酒は、日本では「全く飲まない」者の割合が女性で78.8%、男性でも50.5%に対して、韓国では男女ともに「飲んでいる」者の割合がほぼ90%であった。朝食の摂取状況は、日本女性では「ほとんど毎日食べる」が多かった。運動・スポーツ活動への関与について、行うにつけ、見るにつけ、支えるにつけ日本と韓国の両方で男性は運動・スポーツ活動に積極的で、女性は消極的であった。運動・スポーツ活動への行動変容段階は、日本と韓国の男性で高く、女性で低かった。運動・スポーツ活動へのセルフ・エフィカシーについて、概ね日本の学生は韓国の学生に比べ消極的であり、その傾向は日本女性で著しい傾向にあった。

キーワード

新入大学生 運動・スポーツ活動 日本 韓国