要約

小児看護実習前後の学生の小児のケアに対するイメージの変化を明かにすることを目的に、小児看護実習前後の「小児のケア」をキーワードとしたイメージマップの変化およびイメージマップをみた学生の記述を分析、検討した。
看護学生8名を対象とした。
その結果、以下の小児看護実習前後のイメージの変化が明らかになった。
1)They的・I的世界のケアからYou的世界のケアへの変化
2)ステレオタイプの子どものケアから子どもの特性や状況に焦点化された多層的なケアへの変化
3)子どものケアから子どもと家族のケアへという対象のひろがり
イメージの変化は実践の場で、子どものケアにかかわる経験を通して変化することが推察された。また、学生が自分のイメージの変化を意味づけ、価値づけているようなかかわりが必要であると考えられた。

キーワード

小児のケア、イメージ、看護学生、小児看護実習、イメージマップ