
私たちはみな一人一人個性を持っています。生活状況や考え方も同じではありません。利害や価値観の違いからしばしば対立や紛争が引き起こされてきましたが、同時に、ともに生きていくための努力が数多くなされてきました。
社会学は、お互いに異なる人間がそれぞれの人権を尊重しながらともに生きていく過程 - お互いを認め合う、違いを含めて理解する、意見を調整する、一緒に活動する等 - に注目してきました。対立や紛争、共同や協働のありようが社会学の大きなテーマです。
今日、世界はますます複雑化しています。グローバル化・情報化により人・カネ・もの・情報がボーダーレスに移動し、お互いの関係と相互依存性は格段に増大しています。人間が開発し獲得してきた知識やテクノロジーは生活水準や文化を向上させる側面をもちますが、貧富の差の拡大や環境問題、地域格差、少子高齢社会への対応等さまざまな問題も生じています。多様な個性を持つ人々がどのようにともに生きるかが改めて問われているのです。
公共社会学は、現代社会においてさまざまな人々が参加する対話と、対話を媒介とする新たな公共性の重要性を認識し、対話ルートの形成と新たな公共性に基づく社会構想を提示しようとするものです。
公立大学法人 福岡県立大学 公共社会学科
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